今月のテーマは、改めてスミスというメーカーについて振り返り&深掘りを試みつつ、このほどローンチした”アノニム”のビスポークラインとの組み合わせをいろいろ楽しんでみようという内容。

気付いたらもう10年もスミス集めをやっていて、ブランドや歴史についても語り尽くした感もあり、また自分の中でも慢性的にスミスに対して食傷気味で、マンスリーテーマやInstagramの投稿は、どうしても自分の興味の最前線である”無名の傑作”の追求やユニークなケースや文字盤デザインの腕時計ばかりに目が行ってしまいがちで、特に昨今はブラヴィントンズなどの英国ジュエラーやフランソワ・ボーゲルなどのユニークなサプライヤーに傾倒していました。

もちろんスミスの腕時計はコンスタントに入荷していて、実際にはオンラインに掲載している本数の数倍の在庫が常にありますが、毎日ご紹介している”WWD”は常設のスミス以外のアイテムにあえて絞っているし、マンスリーテーマもスミスが中心に置かれることはほとんどありませんでした。なんとなく、自分の中でスミスはもう結構有名になってしまったような気がしていましたが、実際はオメガなどの有名ブランドに比べると足元にも及ばない、まだまだ無名の存在であると最近になって再認識しました。

そういう経緯で、改めてスミスの布教活動の再始動の一環として、その大きな魅力である豊富なデザイン・バリエーションと、いくつかの定番モデルをご紹介しつつ、すでにスミスを所有している方に向けて、その腕時計の「格」をワンランク上げる〈アノニム〉のビスポークラインとのマリアージュを堪能していきたいと思います。

そしてこの程完成したビスポークラインの既製品「タキシード」シリーズのリリースを記念して、今月スミスの腕時計をご注文いただいた方はデフォルトベルトをこの「タキシード」シリーズに無料でアップグレードが可能です。この機会にぜひ。

またadvintageでもまだきちんと語られていない、スミスの知られざる謎についてもいくつか調査をしたので、この機会にレポートします。今月はかなり盛りだくさんの内容です。