腕時計を真横から眺めたとき、真正面からは見えてこなかったいつもと違う表情にハッとさせられることがある。それは決まってラグまわりのデザインで、特に凝った作りのラグには、さりげなくともそうしたギミックが隠れている。1940年代のこのウォッチデザイナーは、そういうユーザーのささやかな驚きが80年近く後になってなお受け継がれていることを想定していただろうか。
フロントから見ると直線的、サイドから見るとウサギの耳のような曲線的なフォルム。独特な二面性が現れたユニークラグ。
文字通りひねりの効いたツイステッドラグ。遠目から見るとそれほど目立つデザインではないものの、さりげなく個性を主張する。
ベルトの取り付け部分を覆い隠すフーデッドラグ。にもかかわらずその内部を晒すかのようにスリットが入る異色のスタイル。こんなの他に見たことない。
ゴツい。まるでエンタシスの列柱のような図太い、通称”ピラーラグ”。根本にカッティングが施されているところに、開発者のこだわりを感じさせます。
変形ラグの中でも比較的ポピュラーな、ホーンラグ。優雅にして力強い、非常に安定感のあるユニークラグ。ソリッドなラウンドケースとナチュラルな曲線という組み合わせが面白い視覚効果を生む。