前回に続き、今回はガールズ編。
まずは個人的ナンバーワン。生活感が出がちなアイテムを、コバルトブルーという非日常的な色遣いでモードっぽさをプラスする。パンツに柄を忍ばせていたり、からし色の大判ストールをインパクト重視のアクセントにしていたり。街の色合いに溶け込むような不思議な存在感。
黒を基調としたクールなアイテムで構成しつつ、インナーに甘めなパステルピンクをイン。レザージャケットの程よくポップな差し色といい、ハイライト的に差し込んだスニーカーのホワイトソールといい、さりげない色遣いで野暮ったくなるのを防いでいたり。
少し暖かかったとは言え季節は秋も暮れ。にもかかわらず素足にスリッポンで軽やかにストリートを闊歩していた彼女。重そうなアウターにもブローチを効果的に使う。ショッパーまで計算づくなんじゃないかと思っちゃうほどまとまりがよくて、しかも自然。
惜しまれつつも今年一杯で閉店となる、パリのコレットにて。プルオーバーのポンチョからテーパードしたパンツに流れるシルエットが秀逸で、パンツの丈に合わせてハイカットのコンバースはブラックをチョイス。インナーのニットもブラックで、全体を暗い色にしていても異素材の組み合わせで軽さがうまれる。
こちらもパリの路上にて。もうすごいおしゃれ。薄っぺらさも重苦しさも一切ない。それぞれのアイテム選びもさることながら、カーディガンの羽織り方とか、ありそうでないスニーカーの色とか。ひとつひとつは一見普通っぽいけど、全体感が足し算じゃなくかけ算で完成されている感じ。全部程よく着古しているのも肝です。
番外編。ムスッとした女性ではなく、パリのマレ地区で見た古いフォルクスワーゲン・タイプ1。ものすごい轟音とともにゆーっくりと去って行く姿を見ながら、古いドイツ車を愛用するフランス人も素敵だけど、古い英国時計を持つ日本人もかっこいいなーと思いました。
他にもたくさん撮ったのですが、厳選してご紹介できるのはこんな感じです。「○○だけど××」とか、「一見普通なのに○○」みたいなのが多かったと思います。advintageの選ぶ腕時計のコンセプトというか、雰囲気と重なる部分を少しでも感じていただけたら。
※過去のアーカイヴは、ITEMページの”On the street”からご覧いただけます。ご興味があれば是非。
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