男らしい腕時計、フェミニンな腕時計、可愛い腕時計。いろんな顔立ちの腕時計がありますが、アンティークで選ぶなら、「ハンサムな腕時計」がおすすめ。
今回はそんな視点から選んだ、新入荷商品ご紹介の続きです。
《ロンジン》が手掛けたパイロットウォッチの名作「ウィームス」。今回の買い付けで運命的なものを感じた、思い入れのある一本。あくまで個人的な話ですが。
左から《ティソ》の9KYGケース、《リップ》によるT18搭載のレクタングル、そして《マーク・ファーブル》の同じく9KYGケース。ラウンド形、角形とジャンルは異なるものの、いずれも正統派の甘いマスクが特徴。
これらの腕時計は、ただ見た目が良いだけじゃない。デザイン性とともに素材やムーブメントのクオリティも高く、文字通り質実剛健な腕時計と言っていい。そしてまた、ただイケメンなだけじゃない。そこにはヴィンテージ・ジーンズのインディゴのような、半世紀を経て渋みを増した味わい深さもあります。
これらのハンサムな腕時計には、共通項がいくつかあります。
鉄板はやはりアラビア全数字のインデックス。それも、ややゴシック系のスタイル。夜光は控えめな方がいい。
時分針はブルースチールかリーフ形。レイルウェイ・インデックスがあればクラシックでなおよし。
サイズはあまり大きすぎず小さすぎず、29mm~32mmがちょうどいい。
さらに今回の金無垢2つは、いずれも英国の《デニソン》社が手掛けた、いわゆる「デニソンケース」を採用しています。
デニソンケースについてはこのブログでも何度かご紹介していますが、肉厚なボディと精度の高いカッティング技術もさることながら、素材自体の品質が高い。特に酸化して変色することの多い金無垢ですが、デニソン社のものはそうした変色が比較的少ないのも特徴です。ロレックスが採用するのも頷けます。
最後にとっておきを2つ。
《スミス》と《マッピン》の金無垢時計。この2本についてはいずれまたご紹介します。