アンティーク 腕時計

アンティーク・ミリタリーウォッチのジャンルではややマイナーなイメージのあるドイツ軍。やはりコンディションの良い個体が非常に少ないのが原因かもしれません。
やはりこちらの文字盤デザインも、ブラックダイヤルに夜光が盛られたアラビア全数字インデックスとペンシルハンドという、英国軍とも共通するデザイン。
 

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ドイツ語で“Dienstuhr”、つまりサービスウォッチもしくはオフィサーウォッチと呼ばれ、主に尉官(将校)クラス以上の指揮官や軍医に支給されました。英国軍とは異なり、33mm前後とやや小振り。ミリタリーウォッチながらドレッシーなスタイリングに相性が良いのは、当時実際に着用していたのが指揮官クラスの軍人であったからでしょうか。
そしてドイツ軍のミリタリーウォッチと言えば、裏蓋に刻印される”DH”のシリアルナンバー。”Dienstuhr Heer(=Army Servicewatch)”の頭文字をとったもので、《プロント》社のものに限っては”H”のみが刻印されます。

アンティーク 腕時計

 

 

異様な大きさが印象的なこちらの腕時計。ドイツ軍にミリタリーウォッチを数多く供給していたことで知られる《ヘルヴェティア》社のもので、回転ベゼルによるアワーマーカーを備えたアヴィエーターウォッチです。ドイツ語では「フリーガー(Flieger)」とも。
1930年代の大変古いモデルで、この大振りなベルトラグも特徴的。レザーのストラップを用いてフライトジャケットの袖の上、もしくは膝に直接着用していたと思われます。グローブをしたままでも操作しやすい巨大なリューズは、同時代のパイロットウォッチに共通するデザイン。
 

 

 

アンティーク 腕時計

 

実際に着用してみると、そのインパクトは絶大。といっても現行機ではよくあるサイズですが、アンティークウォッチに慣れてしまうとやはりその大きさには辟易してしまいます。
 

 

アンティーク 腕時計

フリーガーウォッチは別として、基本的にドイツ軍のミリタリーウォッチはその上品なルックスが持ち味。かっちりとしたドレッシーなジャケットに合わせても、そのバランスを損なわない懐の深さを持っています。固定式ラグだけでなく、バネ棒式ラグのバリエーションがあるのも、実用面で魅力的です。
本日も15:00から渋谷店にてお待ちしております。ご都合が合えば是非。