冬本番。
外出にはコートが主役となる季節になりました。


冬場はコートの袖に隠れてしまいがちな腕時計も、こだわりを光らせたいところ。
1940年代の《ミモ》の腕時計。サーモンピンク×グレーの可愛らしいツートンダイヤルに、ダークチェリーカラーのレザーベルトがベストマッチング。ミモは名門《ジラール・ペルゴ》の姉妹ブランドで、その名前は”Manufacture Internationale de Montres d’Or(ゴールドウォッチの国際的メーカー)”の頭文字から由来しています。ジラール・ペルゴが主にアメリカを主要な市場としていたのに対して、ミモはヨーロッパ市場向けという位置付け。なんとなくですが、そんな感じがします。

可愛らしさと同時にちょっと武骨なルックスがミリタリースタイルとも好相性。
こちらは当時は紳士用の代表格でもあったレクタングルモデルを、女性向けにサイズダウンされた1940年代の腕時計。ブランド名は《Mars(マルス)》。全くの無名ブランドですが、アールデコの幾何学性が全面に溢れる文字盤デザインと、ミントコンディションに品格をおぼえます。

ケースデザインが変わると、当然印象もがらっとかわります。アールデコ期はケースのバリエーションが最も多かった時代でもあり、レディースウォッチも同様。
Left…《MOVADO(モバード)》1940’S
Right…《TAVANNE(タバン)》 1930’S

今回は珍しくウィメンズのご紹介でした。アンティークで女性用の腕時計というと、きらびやかでデコラティブなジュエリーウォッチを思い浮かべがち。逆にこうしたメンズライクな腕時計を身に着けると、どこか一本芯の通った印象が加わるのが不思議です。
今回ご紹介したレディースウォッチ4本も販売予定となります。