19世紀後半のロンドン。
腕時計ではなく懐中時計の時代。
クラシックな出で立ちですが、現代でも十分お洒落なコーディネート。
ジャケットやコート、ベストにホワイトシャツを合わせるスタイルは、労働者階級にも一般的だったようです。
やや着くずれた生地のくたびれた表情や、肩にフィットしていながらもルーミーなジャケットのアームホール、長年履き込んだと見られるブーツなど、きらびやかなドレスアップスーツの上品さとは異なりますが、その独特の雰囲気はとても魅力的に映ります。



ハットやスカーフなどの小物の使い方もお洒落。Aラインが意識されたシルエットが多いのも印象的ですが、下の広告職人が来ているワークジャケットのボックスシルエットもかっこいい。これも帽子がいい味を出しています。

基本的にこういったシンプルで控えめな装いは、時代を問わない普遍性があります。もし時計を合わせるとしたら、クラシックなスタイルとエイジングによって味わいの増したアンティーク時計が、近い存在感があるかもしれません。本当は懐中時計が最も正統なスタイルだと思いますが、現代のストリートにはちょっとトゥーマッチな場合も。その時はやっぱり腕時計がちょうどいいですね。懐中時計を合わせるなら、フォブチェーンにもこだわって。