今回のコレクションの白眉。

シンプルかつ重厚なスクエアケースという額縁に、縁から中央にかけて豊かな陰影が経年によって描き出された文字盤、針のウルトラマリンブルー。

1月の買い付けで初めて訪れたオランダでは、時計の収穫はゼロ。代わりに強行したひとりアートツアーでフェルメールの絵画の生のテクスチャーと複雑な陰影に触れ、その後出会ったこの時計に同じ感動を覚えました。

そのサイズも彼の静謐な作品を象徴するかのよう。