きれいな新品よりも、年季が入ってちょっとくたびれた位がちょうど良いと感じることが多くなってきました。 服も鞄も靴も、時計も。
身の回りのものは買い付けの際ついでに現地のマーケットで買ってくることが多く、スーツを着るシーンが個人的にあまりないのもそうですが、こういう色褪せた風情がたまらなく好きになってきました。
ビンテージのバブアー。 全体的に色褪せて、ところどころほつれや破れもあったりしますが、パリっとした新品のバブアーは買う気にならない。
多少汚れや破れがあるけれど、決してボロではない。また、すでにダメージがあるからと言ってガンガン着倒そうとも思わない。時間が形作ったそのダメージは、ある意味デザインのひとつとも言えなくもないのです。
長い年月を経る上で避けられない、ケースの摩耗や文字盤の褪色。これらは時計にとっては当然マイナスポイントですが、エイジングした腕時計にしかないラフな力強さや味わいは、コーディネートによっては極上のミントコンディションには不可能な雰囲気を生むこともあります。
今日の渋谷店はそんな腕時計たちを中心にしたラインナップです。お時間が合えば是非。