続いてイギリス編。
ロンドンのとあるマーケットでおなじみの人たち。
 

アンティーク 腕時計

ロンドンのマーケットでは、日本の着物がかなり注目されていました。パリでは全然でしたが、とにかくロンドンは色遣いやコーディネートに遊び心があって明るい印象。ファッションウィークでもないのに、本当にお洒落な人が多い。パリはどちらかというと、クラシックなスタイルの人が目立っていました。
 
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エンジェル駅前にて。以前のブログのスタイル提案で使ったものと全く同じ、サッチェルバッグのお姉さん。ダボッとしたグレーのパンツに、鮮やかなインディゴブルーのジャケット、インナーの赤いニット。色遣いが上手で、髪の色もコーディネートの一部に見えるほど。オジさん的アイテムを女性が取り入れるテクニックは、最近日本でも徐々に見られますね。
 
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ロンドン郊外のマーケットにて。古着ディーラーの彼女は、主にフレンチ・ヴィンテージのコレクター。彼女は「学ラン」と言っていましたが、ジャケットはおそらく旧日本軍のものでしょうか。日本人にも似合いそうなヴィンテージスタイル。足下は古いレッドウイングでした。
 
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カントリー風だけど上品な2人。特に女性の古そうなストライプのロングシャツとかムートンのベスト(?)とか、なかなか選んで買えない。主役の2枚以外がすべてブラックというところで落ち着いた雰囲気にアレンジしています。ロンドン中心地のマーケット、ストールホルダーの2人。
 
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スクールジャケットの着こなしはこうありたい。着くずすことなく、それでもラフに。登校前のバス停にて。
 
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定番アイテムで揃えた定番スタイル。足下はスニーカーだけど、色味を抑えてシックにまとめています。今回ロンドンで多く見られたのは、膝が真横に破れたスキニーパンツ。
 
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最後は英国らしいクラシックな2人。アイテムひとつひとつが主役クラスで、それらを全部使っても破綻がないのは本人が持つ味ゆえでしょうか。ヴィンテージディーラーらしいコーディネート。
 
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当然ながら訪れるたびにトレンドも変わり、人々の装いも変わってきます。
今回も以前とは違うトレンドを感じましたが、がらっと変わってしまうのではなく、ベースラインはきちんと守っていくという強い意識も同時に感じました。完全にトレンドに流されるのではなく、自分のオリジナリティを保ちながらワンアイテム、ツーアイテムに取り入れるという繊細な感覚が彼らの強さなのかもしれません。
アンティークウォッチというと、「いつの時代も変わらない」的な形容詞が多用され、決まりきったスタイルしか想起しないことが多いような気がします。自分のスタイルとトレンドの味を楽しみながら、その日のコーディネートにどう合わせようかという感覚を楽しめるのも、実は様々なバリエーションやユニークなデザインを持つアンティークならでは。
時計とは直接関係のないファッションがテーマでしたが、それらを通してアンティークウォッチの個性的な面にも着目していただければ幸いです。