本日の渋谷店も、引き続き新入荷商品が中心となります。
今回の仕入れでは、注目していた角形時計もいくつか入手できましたので、追加でご紹介致します。
右から「エベラール」「ロンジン」、一番左は無銘です。いずれもただの角形時計ではない、個性派揃い。
角形時計は、男性向けでもレディースウォッチ並みに小振りなサイズが多いのですが、今回入手したのは比較的大振りなものに限りました。
エベラールはどちらかというとスクエアシェイプに近いルックスですが、ラグもオリジナリティが光るデザイン。ロンジンは縦長が強調されたタンクスタイルのケースで、手首にフィットするようにカーブを描く、いわゆるカーベックススタイルでもあります。角形には珍しいステップドベゼルが配されており、重厚感が感じられる力強いシルエットです。
個人的にはこちらの無銘モデルがイチオシ。同じものを探せと言われても二度と見つからなさそうなユニークなデザイン。しかも未使用状態。
ケースと風防のドーム型の形状を強調するデザインで、ロンジン同様重厚感溢れるステップドベゼルが配されていますが、こちらの方がエッジが鋭角。ケース シェイプも横広に意識された男らしいルックスに仕上がっています。シックなブラックミラーダイヤルに、大振りなローマ数字とドットインデックスが配される クラシカルな文字盤。
さらに、角形時計にはレクタングルシェイプ以外にもこのようなバリエーションがあります。左から、「J.W.ベンソン」「ゼニス」「オーダックス」。いずれもステンレススチールケースの質実剛健な風合いが良い。
オーダックスは、珍しい八角形のケース(いわゆるオクタゴンケース)に加え、クラシックなセクターダイヤルが配される文字盤デザインが魅力的。
ゼニスはいわゆるトノーシェイプ(樽形)と呼ばれる、角形ムーブメントが開発される以前に、丸形ムーブメントを角形ケースに収めようとした際の苦肉の策とも言える、ユニークなシルエットが可愛らしいですね。ポーセリンダイヤルに映えるブルースチール針が見事です。
最後のJ.W.ベンソンは、1930年代の有名なモデル。その他に金無垢と銀無垢のモデルがありますが、今回はステンレススチールのモデル。古いステンレススチールは現行品と違い、マットで武骨な雰囲気があります。こちらもポーセリンダイヤル。
また今回新たに「リップ(LIP)」の角形時計が1点加わりました。カッパーダイヤルにローマ数字インデックスという組み合わせで、古典的ながらも新鮮なルックス。
角形時計は意外にも様々なスタイリングにマッチする、懐の深いアイテムでもあります。もともとドレッシーな腕時計でもあり、スーツスタイルにも合わせやすいジャンル。ラウンドモデルと比べると、上品さが全面に出る渋さが最大の魅力です。
まだまだ他にも新入荷商品があります。ご都合が合えば、是非渋谷店へ。