アンティーク 腕時計

アンティークウォッチを扱っていていつも不思議だなあと思うのは、男性にも女性にも違和感無くコーディネートに取り入れられるサイズ感と雰囲気。
30mm前後という絶妙なケースサイズが多いことがその大きな理由。ただ、何とも言えない独特の文字盤デザインも、そうしたジェンダーレスなアイテムとしての存在感を形作っている重要な要素です。
可愛らしさと力強さが同居する、といった形容が最も適切かもしれません。特に英国時計には、そういった質感の腕時計が多い気がします。


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J.W.BENSON "Automatic"
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J.W.BENSON "TROPICAL" 9KYG
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何度か登場している《J.W.ベンソン》の2本。金無垢の方は以前女性モデルに着用しましたが、男性でも違和感ありません。デザインが大きく違うので驚かれるかもしれませんが、両方ともケースは31mm。女性には凛とした芯の強さを、男性には優美な柔らかさを。
 
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Man…OYSTER WATCH CO. (CS) ☞商品ページ
Woman…OYSTER WATCH CO. (SS) ☞商品ページ
実は英国にルーツを持つ《オイスター・ウォッチ・カンパニー》の2本。文字盤の違いがあるものの、ケースデザインとサイズは全く同じ30mm。かなり体格差のある2人ですが、違和感なく上品な雰囲気でスタイリングに取り入れることができます。
巨大なサイズが多い現行の腕時計に慣れてしまっている男性の方には、ちょっと小さいと感じるかもしれません。でもこのデザインで中途半端に大きなサイズになると、よほど体格の大きな方でなければバランスが崩れてしまいそう。
次もオイスター社の腕時計。”LIPTON"というペットネームに、グラフィカルな文字盤デザインが特徴ですが、こちらもケースは他の2本と全く同じ。サイズは小振りでも、決して女性っぽくは見えません。
 
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OYSTER WATCH CO. "LIPTON"
最後は、《スミス》の最初期に作られた腕時計。やはり本来紳士用に作られたものですが、女性にもフィットする懐の深さが持ち味です。こちらも30mm。ネイビーのニットに、ケースのシルバーとピッグスキンベルトのブラウンが見せるコントラストが新鮮。
 
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SMITHS "1215"
1960年代以降、特に男性向けモデルは、シンプルな三針時計でもケース径35mm以上が中心となる、やや大振りなサイズが主流になります。advintageがセレクトするアンティークウォッチは、主に1930年代から40年代に作られたものが中心。この時期に見られる繊細なデザイン性と絶妙なバランス感覚は、やはり30mmのケースサイズでないと完成されません。
「メンズ」とか「レディース」といった形容詞に限定されないそのジェンダーレスなデザインは、それだけで全く別のジャンルであるかのような印象すらあります。