前回なんの前振りもなく並べたファッションスナップ的な写真ですが、前回のヨーロッパ仕入れの際に撮影しました。それらの写真には、私が個人的に思うお洒落な人とか、雰囲気のある人が写っています。必ずしもブランド品とかヴィンテージの逸品で着飾っているのとは違い、普段着をきちんと上品に着ていてすごいなぁと思ってしまいます。
もちろん個人的な感覚ですが、彼らに似合う腕時計はぴかぴかの現行品よりも、やはり味があるアンティークウォッチではないでしょうか。そんなことを考えながらカメラを構えました。
完全に自分を分かってるおじさん。褐色の肌、白髪も含めた全体的な配色が上手いですよね。

アンティーク 腕時計

日本人にも真似しやすそうなスタイル。古着ベースのコーディネートながら清潔さも感じるのは、ブルーのグラデーションが上手く活かされているから。
アンティーク 腕時計

完全に体型勝ち。ロンドンではスキニーパンツの裾をまくってくるぶしを見せるスタイルが多く見られました。
アンティーク 腕時計

ハットやタータンチェックのストール遣いもさることながら、金ボタンのブレザーの着こなしがとにかく品があります。この人もキャラクター勝ちという要素がありそう。
アンティーク 腕時計

今回の私的ベストドレッサーの1人。パリのちょっと治安の良くない地域なんですが、悪っぽいですねー。酒ビン持ってるし。。。でも、Tシャツの袖まくりスタイルやアクセサリー、シャツインしたパンツの丈とか、細かいところに気を配っているお洒落さん。こういう人って意外といい人なんでしょうね(笑)
アンティーク 腕時計

ブルーコーデ炸裂のお姉さん。カンゴールのハンチングもすごい上品。こちらもほとんど古着で構成されたスタイルですが、ユーズドの弱点が完全に消されてオリジナリティだけが残ってます。
アンティーク 腕時計

唯一今回のスナップで腕時計してたので、見せてもらいました。「そんな高価なものじゃないけど、色と文字盤のデザインが好きなのよ」。おそらく1960年代~70年代初期のものでしょうか。
アンティーク 腕時計

この人も青が効いてますね。優しい色遣いも上手い。
アンティーク 腕時計

なんだか今回はほぼファッション寄りの記事になってしまいました。でも個人的にはこういう目線でアンティークウォッチを見ていきたいと思っています。どんなにカッコいい腕時計をつけていても、コーディネートが残念だとちょっともったいない。現行品と比べるとサイズも小振りで、控えめなデザインが多いアンティークの腕時計だからこそ、洋服とのコーディネートでその個性を光らせるという醍醐味があります。
気取らない、でも一人ひとりのこだわりが光る洋服のスタイル。アンティークウォッチの魅力とも相通じるポイントかもしれません。