ジュエラーズウォッチの最右翼としてadvintageが偏愛するブラヴィントンズ。

数々の無名ブランドに脚光を当て、その歴史や背景を紐解いてきた当店ですが、このブランドだけは本当に謎。誰が(おそらくブラヴィントンの名を持つ一族と思われますが)、いつ創業したのかすら分かっていない。にもかかわらず、その腕時計は優れたデザインとクオリティをもつ傑作揃いで、これまでadvintageは数多くの名品を取り扱ってきました。
» Brand Story: BRAVINGTONS LONDON

これほどまでにハイエンドでデザインコンシャスな腕時計を多数輩出していながら、過去に忘れ去られてしまったブラヴィントンズという存在。今月の特集の中でも一際強い光を放っています。知らなくてもその良さを実感できる、そういう腕時計はもっとたくさんある。そう信じさせてくれたブランドです。

 

 

 

そしてブラヴィントンズというブランドの真骨頂が見られるのがこちら。

 

 

この威風堂々としたシルエットをみて一目でピンとくる人も多いと思います。そうです、二重構造のケースを2点のクリップで固定して気密性を得るという、オメガが1930年代に製造した防水角型時計「マリーン」、その後期型と全く同じケースを採用したブラヴィントンズのタフユースライン「ウェトリスタ(WETRISTA)」です。主にFBケースなどのスクリューバックケースが用いられるウェトリスタですが、まさかオメガのマリーンケースを使ってくるとは。

多くの人がブラヴィントンズの名前を知らなくても、オメガを知っている人は非常に多いと思います。特にこの「マリーン」は世界初のダイバーズウォッチとも言われる名機で、ジャガー・ルクルトにもこのケースを採用する同様のモデルが存在します。まさにジュエラーズウォッチの底力を見せつけるような、”unknown masterpieces”の世界観を体現する究極の一本。