スミスの腕時計に、こんな一本があります。
☞商品ページ
 

アンティーク 腕時計

突起が整然と配置された文字盤に、特異な形状の時分針。 これは盲人用の腕時計で、6時位置のプッシャーを押すと風防側が開き、直接文字盤の突起と針を触って時刻を認識します。
スミス以外にも同様の盲人用時計は存在しますが、その特殊な使用方法のためか文字盤にダメージの多い個体が多いのですが、幸いにもコンディションの良いものが入荷しました。
 
アンティーク 腕時計

本来目の見えない人が使う腕時計ですが、プロダクトとしても高いデザイン性を持っている点に注目して欲しいと思います。レイルウェイミニッツトラックやアラビア全数字といったアール・デコを意識した文字盤デザインは、明らかにエレガントなルックスを意識した仕上がりです。
使用者本人の目には見えなくても、腕時計はお洒落なほうが当然いい。実用面だけでなく、きちんとした美意識も感じられる腕時計として、ある意味究極の形なんじゃないかと思います。
ムーブメントにはスミスによる英国製キャリバーの"1215"モデルが搭載されます。秀逸なデザイン性とともに、スペックにおいても十分な機能性を誇るところに、妥協を許さないスミスらしさも感じられます。
ちなみにこの腕時計は、点字の基礎を発明したルイ・ブライユ(Lous Braille)の名前をとって「ブライユ・ウォッチ」とも呼ばれます。
 
アンティーク 腕時計

 
アンティーク 腕時計

やや大振りで丸みのあるケースフォルム、ちょうどいいボリューム感。
最近少しずつ好きな人が多くなってきたスミスの腕時計ですが、これはまず他の人と被ることはないでしょうね。
☞商品ページ