アンティーク 腕時計

アンティーク時計の中でも独特の存在感を放つ英国製の腕時計。
英国の時計作りの全盛期は19世紀の懐中時計の時代で、その技術力のすごさはスイスやアメリカを圧倒する程のレベルだったと言われています。もちろん当時の時計と言えば一般人が簡単に手に入れることのできるものではなく、基本は職人の手仕事によって作られていました。だからこそ大量生産品ではない時計は、何世代にも渡って長く使い続けられました。
そうした英国の職人気質は、スミスを代表とする英国製腕時計にも受け継がれています。ムーブメントやケース素材、デザインを見ても、質実剛健で実用的、基本に忠実な控えめなルックスは、どことなく可愛らしさも感じます。クッションシェイプ(座布団型)が比較的多いのも特徴で、普遍的でクラシックなものが好まれた部分もイギリスらしいところでもあります。
写真は同じ英国の老舗旅行鞄のグローブ・トロッターと合わせてみましたが、英国時計はなぜか、藍色と相性が良いですね。