近頃は冬に向けて少しずつ朝夕の空気が張り詰めてくる。それに伴って人々の装いもしだいに厚みが増し始める。ドレスウォッチの季節。そしてドレスウォッチの王道といえばゴールドケースの腕時計。

ということで今月のテーマは、金無垢ケースの腕時計にスポットを当てる”Stay Gold”。久々の復刻です。夏の終わりになると少しずつ気になってくる人も増え始めるこのジャンル、今回のラインナップはadvintageの顔とも言える〈スミス〉の腕時計をはじめ、主に英国市場で流通した9金無垢のゴールドケースの腕時計が中心となります。

それは英国に古くからあるジュエラー文化と、英国企業が社員の退職記念にゴールドケースの腕時計を贈ることが多い企業風土とによるものが大きく、また「ロイヤルゴールド」と呼ばれる英国王室も好んで用いた9金という独自の金の純度も、適度な剛性と上品な色味を特徴とするため普段使いにも適している点も魅力です。

ヴィンテージゴールド特有の暖かい輝きは、ニットやツイード、カシミアといった冬場の生地と相性が抜群に良く、またadvintageがセレクトする奥ゆかしい繊細な文字盤デザインとも相まって、品の良いノーブルなルックスの腕時計が数多く揃います。

そして着けるとなんとなく背筋がピンと伸びるような心地よい緊張感。

世間一般でいわゆる「普通の」腕時計のケースカラーはシルバーですが、このゴールドケースにはそれだけが有する静かに燃える魂のようなものが宿っているように思えます。ぜひその魅力をadvintageで感じてもらえたら。