もともとセンターセコンドという機構はスモールセコンドから派生したもので、出車と呼ばれる追加の歯車でスモールセコンドの動力を中央に渡すインダイレクト式のムーブメントを用いたものでした。
18世紀の懐中時計に生まれたとされるセンターセコンドは、第一次世界大戦で医療従事者が脈拍計測などの際に秒視認性を求めたことなどによって徐々に腕時計に浸透。セントラルセコンド、あるいはスウィープセコンドと呼ばれるようになります。
この〈ウエストエンド・ウォッチカンパニー〉の腕時計は、1930年代に英領インドの公務員に支給された”C.S.(I)”の刻印を持つIndian Civil Serviceモデル。公務員と言ってもインドの高温多湿で砂塵の多い環境、さらに軍用も兼ねているため、通常の民生向けFB製ケースよりも肉厚でタフな防水構造をとり、耐震装置付きのムーブメントを備えています。
まさに機能性の要求から生まれたセンターセコンドモデル。
