advintageではもうかれこれ10年近く、こうして毎月テーマを変えながら展示を行ってきました。今月からは従来のMonthly Collection改め、”CURATION”と銘打って、毎回異なるテーマで一見無関係に思える古い時計たちの関係性を紡ぎ出しながら、それらの背景や魅力を様々な面から味わいます。

今月のキュレーションテーマは”Art of Aging”。時を経て色付いた文字盤にフォーカスします。作為のない、時の流れと偶然が作り出す「エイジング」という芸術。その「時」というデザイナーが描き出す意匠はさまざまなスタイルを持ち、それらの作品は単なる経年変化という言葉以上の価値と魅力があります。

自然に抗うのではなく、受け入れる形で文化を生み出してきた日本人ならではの美意識と西洋文明の融合を、ヴィンテージウォッチの中に見出す試みです。

今回のキービジュアルは、「サンレイ(Sun Ray)」と呼ばれる放射状に細かい文様を描くギョーシェ彫りの文字盤が、時を経て変色が進み、その陰影の中に躍動する「光」を生み出した1930年代のレクタンギュラーウォッチ。advintageのコンセプトが謳う「人が造り、時間が仕上げをする」をまさに体現した一本。