銀座店で気まぐれに、不定期に開催するアザーコレクション「カプリース」。今回は膨大な数の腕時計が存在するオメガの中でも、1930年代を中心とする「戦前モデル」を集めました。
これらCAL.24.3や26.5の初期モデルを搭載するオメガは、アール・デコの特徴を捉えた繊細で華麗なデザイン性を帯びたものが多く、ケースデザインにも個性的なバリエーションが揃います。
advintageでまず取り扱わなそうな超有名ブランドですが、別にオメガは嫌ってるわけじゃなく、むしろ大好きなほう。嫌いなのはどこにでもありそうな手頃なオメガ。よく「入門機」とか書かれてあるやつ。全否定するわけではありませんが、ジェラルド・ジェンタの名前だけで有り難がられているモデルも多い。
またオメガといえば30ミリキャリバーですが、このキャリバーを搭載するモデルの多くはどうしてもサイズが大きく間延びしたデザインが目立つのであんまり好きじゃない。
そうして僕の好みを追求していくと戦前のオメガに行き着くわけですが、これらの優れた個体はとても希少でそう簡単にはお目にかかれません。そのためオメガの中でもそこまで注目されておらず、ある意味「知られざる傑作」と言えるアイテムなのです。