コロナ禍に見舞われた2020年。advintageは買い付けはおろか外出すらままならない日々すらありました。ただ直接買い付けに行けない分、普段取引している現地のコレクターやディーラーとリモートでバイイングを進めた結果、例年にない豊作の年になった感すらあります。
しかし現地に行けないのはやっぱり物足りないもの。個人的にも、次に行く機会のためのイメージトレーニングも兼ねて、去年の8月にイギリスとドイツに買い付けに行った時のことを思い出しながらご紹介したいと思います。
 

 

さて今回はドイツ・ミュンヘンのヴィンテージウォッチマーケットから。ここはローカルなイギリスのマーケットと違って、イタリア、オーストリア、東欧といったヨーロッパ諸国からディーラーが大勢集まるインターナショナルなマーケット。とにかく熱気がすごく、ほとんどここだけでも事足りるほどの物量があります。
 

 

ドイツは学生時代に留学で1年間ほどバイエルン地方に住んでいたことがあり、同じ地方に属するミュンヘンは人や言葉、食も馴染み深く、買い付け以外でも楽しみな街です。

 

 

 

 

 

肉肉しいドイツ料理。お肉に添えてある丸いのはバイエルン名物「クヌーデル」。じゃがいもと小麦粉を練り上げたもちもちした柔らかいお餅のような食感で、留学中もよく食べていた思い出の味。カロリーも半端なく、留学生は大体これで体重を増やして帰国していきます。
もちろん、ビールはヴァイスビア。これがないと始まらない。

 

 

 

 

続いてイギリスに上陸。今回もロンドンを拠点に、マーケットを回り、ディーラーやコレクターとのアポイントをこなします。

 

 

 

 

マーケットはヴィンテージウォッチ専門のところ以外にも、雑多なアンティークマーケットもたくさん回ります。お店用の什器や装飾、雑貨なんかも気に入ったものがあれば買って帰ります。

 

 

 

 

 

 

 

この時は馴染みのディーラーが出店しているブースの店番を頼まれました(笑) 店主側から見るポートベロー・マーケットの風景もまた、新鮮です。

 

 

スミスのコレクターと、ロンドンから離れた郊外の街のカフェでのんびり商談。

 

 

ジュエラーひしめくハットンガーデン。こういう古いお店にはデッドストックが眠っていたりするので、ダメ元ですが飛び込みで古い時計を持っていないか聞いてみる。

 

 

イギリスの街を歩いていると、しょっちゅう目にするのが街頭時計。個人的に新しい街に行くと見たこともないものがあったりして、毎回ワクワクするポイントのひとつ。

 

 

まずいまずいと言われるイギリスの食ですが、僕の中ではイングリッシュブレックファストは毎日食べても飽きない。おすすめはローカル。フルブレックファスト6£でお腹いっぱい。最高です。

 

 

そして欠かせないのが、ホットチョコレート。コーヒーだとトイレが近くなるので、旅行で外歩きが多い人はおすすめです。こっちのカフェには絶対あります。

 

 

この買い付けの前年となる2018年に来たとき予算オーバーで泣く泣くスルーしたスミス。この時の買い付けで再会し、無事お迎えすることができました。こういう運命的な買い付けがあるから、仕入れた腕時計はどれも僕の中では唯一無二の思い入れがあります。

 

 

そして恒例のadvintage的ストリートスナップ。もう撮影も慣れたもんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして二週間ほどの買い付けの旅も終わり、帰りの空港で一息ついていろいろと振り返ります。 買い付けの達成感だけでなく、気に入ってくれるお客様に出会えるかという不安と期待、それらをすれば一番魅力的に紹介できるかを想像するワクワク感など、いろいろな感情が入り混じる特別な時間です。

 

 

やっぱり自分自ら直接現地に買い付けに行くことがadvintageのモットーで、昔「舶来時計」と呼ばれていた時代の特別感を、現地で買い付けたアイテムを現地の空気ごとお届けすることで表現できればと常々思っているのですが、このコロナ禍ではまた新しいやり方を考える必要がありそうです。
最後の写真は、常宿の窓。またここから始められるようがんばります。
それでは。