今月の渋谷店では、今年下半期に直近まで入荷した新顔たちが顔を揃えています。
中でも奇妙な存在感を感じる、「ありそうでない」連中にスポットを当てて。
ロングレクタンギュラー×ギルトダイヤル。どこまでも、我を通す。

 

 

 

 

グッドデザインの3本。凝ったラグデザイン、針やインデックスにも正統派プラスアルファの個性が。ブランドバリューで目隠しされた、何の変哲も無いブランドウォッチへのアンチテーゼ。

 

 

 

オクタゴナルケースへの憧憬。レクタングルとラウンドの中間でありながら、中途半端とは対極に位置するエッジィな存在感。

 

 

異形にして定番、ステップケース。

 

 

 

1940年代のヴィンテージウォッチは、そもそも35mm超のジャンボケース自体個性の塊。シリンダースタイルやマルチステップドベゼルという、ある種グロテスクな造形がその存在感を最も光らせる。

 

 

 

英国時計から、おなじみスミスとベンソン。いずれもラグデザインがユニーク。左の〈スミス〉は長らく探し求めてようやく出会えた、カッパーピンク×ホワイトのツートーンダイヤルを持つ、最初期のレアピース。まさに異色、でもどこか懐かしい。

 

 

 

手巻き機能を敢えて無くし、内蔵するローターの回転のみでゼンマイの巻き上げ動力を確保したモデル、その名も「ネバーワインド」。リューズの操作頻度が低ければ、その分故障リスクは下がる。ステップドベゼル、ギルトダイヤル、クラムシェルケース云々が揃ったいわゆる役物ですが、このチャレンジングな腕時計をあの時代に実現しようとした開発者のスピリットに思いを馳せたい。

 

 

 

CIRCA1970。ダサいかクールか、そのスリリングな綱渡りが楽しいニュー・クール。ファッションでいうダッズスニーカーみたいな、ノームコアをクリアした新しい価値。もちろん容易には出てこない。

 

 

 

あえてクロノグラフのような突き出たカレンダー送りのプッシャー。見た目は真面目、でもどこか突き抜けていたい。ユースフルマインドなトリプルカレンダー。