アンティーク 腕時計

 

既に一週過ぎてしまいましたが、今月のテーマは「ユニークケース」。
何が優れている腕時計が最も好きかと問われると、迷わずケースデザインと答えます。 文字盤のデザインも重要ですが、一風変わったケースデザインの腕時計は、飽きが来ません。人と被りにくくなるという点も大きい。
そもそも時計のケースデザインのバリエーションは、1910年代以降、懐中時計から腕時計へとスタンダードが移り変わって行く過程で生まれました。
元来懐中時計とは呼んで字のごとく、ポケット(懐)から出し入れする使用方法が前提となるため、必然的に余計な突起のない円形のケースが主流となりました。しかし腕時計の着用方法であれば、それほどデザインが使用感を邪魔しない。デザイン的に「遊べる」範囲が広がったことで、アール・デコの時代は多角形のケースが数多く生まれましたし、あるいはベルトを取付けるラグ部分にデザイン性のバリエーションが花開きました。
ユニークでデコラティブなケースデザインは、現行品にはあまり見られないヴィンテージウォッチ特有の現象。一度このテイストを知ってしまうと抜け出せない魔力があります。僕もそんな魔力に魅せられた一人。

是非店頭で見て、触れて、感じてみて下さい。

 

 

アンティーク 腕時計