主力の《スミス》も、各種バリエーション含めコンディションの良いものが多く手に入りました。

特にドレスウォッチが充実しています。
 

アンティーク 腕時計

目立つキズのないノンポリッシュの9K金無垢ケース、日焼けや汚れなどが見られない綺麗な文字盤。ここまでコンディションの良いスミスが手に入ることも珍しくなってきました。
スミスの腕時計の多くはスナップバックケース。素材が金無垢となれば、非防水ケース特有のシャープなシルエットと相俟って、とってもドレッシー。スーツやガウンなど、高級感をそそるスタイルはもちろんですが、スミスならではのクラシックで可愛らしいルックスは普段使いにもおすすめ。特に肌寒くなってくると、ドレスウォッチを日常に取り入れやすい季節なので、是非。

 

そして今回の収穫の私的ハイライトがこちら。

 

アンティーク 腕時計

スミスの腕時計を装備して挑んだ、エドモンド・ヒラリー卿のエベレスト世界初登頂を記念し、当時のフラッグシップモデルとして発表されたのが、この「エヴェレスト」。ただ、こちらの腕時計はひと味違います。

 

 

アンティーク 腕時計

 

アンティーク 腕時計

そう、18金の金無垢ケース。
「別にそこまで・・・」と思う方々もいらっしゃるかと思います。確かに英国市場以外では多くの高級腕時計に使用されている18金ではありますが、ホールマークが示すようにこれが英国の金製品であることを考慮すると話は別。しかもスミスの腕時計で。
英国金製品で9金が多いのは諸説ありますが、当時存在した物品税における課税制限が9金までだったというのも理由のひとつ。つまり9金を越える純度の金製品は当時高額な課税を免れず、結果極めて少量しか流通しなかったはずです。

正直、これを見たときは鳥肌が立ちました。これだけスミスを取り揃えていても、僕自身その存在は知らず、今回初めてお目にかかりました。というか英国の18金ホールマーク自体、実物を見たのは初めて。9金に比べ、ずっしりとした重要感。

 

 

アンティーク 腕時計

スミスの腕時計はadvintageの看板アイテムでもあり、できるだけコンディションの良い個体をバリエーション豊富に取り揃えておきたいのですが、近年定番的な人気モデルとなってきたためか、納得いくものがなかなか手に入らない状況が続いています。その中でグッドコンディションの3点が今回手に入ったのは、個人的に嬉しかったことでもありました。

 

今回買い付けたスミスは他にもあります。そちらはまた追って。