スポーツの秋。
今月は、スポーツの匂いのする時計がテーマになります。

腕時計や懐中時計など、持ち運びのできる時計は戦争を通じて発達した部分もあります。激しい戦闘や昼夜を問わない戦場における天候の変化など、めまぐるしく変わるタフな使用環境で時計を身につけることは、時計の耐衝撃性、耐震性、防水性、何より視認性の追求を促しました。

 

その後戦争が終わり、人々の生活が少しずつ豊かになり、その関心が戦争からレジャー、スポーツへと移り変わる中で、時計のデザインも変わって行きます。キャンピングや釣り、ゴルフやダイビングといったアウトドア・マリンスポーツを目的とした時計は、ある種独特の進化を遂げた部分があります。

 

特に今回のイメージ写真で用いた時計は、1960年代にエテルナ社が製造した懐中時計で、その名も「ゴルファー(golfer)」。腕時計ではインパクトの衝撃を避けられないため、時代遅れとなった当時でもあえて懐中時計と言う古典的なスタイルをとったのでしょう。唯一時代性を感じるのは、ムーブメントが自動巻きモデルが用いられていることくらい。
クラシックに対して、ややアンバランスなハイスペックが共存する時計。その背景も含めた面白さをお伝えできればと思います。

 

アンティーク 腕時計

 

渋谷店の方ではテーマの商品群とともに、レギュラーその他の商品もご覧いただけます。ご都合が合えば是非。

明日は体育の日。休日のため12:00~20:00の営業時間となりますのでご注意下さい。