レディースウォッチではなく、小さい腕時計。
アンティークウォッチは概してケース径が30mm程度の、現代機からすると小振りなサイズ感が魅力なのですが、その中でもより小さめな腕時計に惹かれます。
 

アンティーク 腕時計

いずれも30mmに満たない、28mm前後のサイズ。これらの腕時計が作られた1940年代当時は、この小振りなサイズでもきちんと紳士用として認識されていました。懐中時計から腕時計へ、時計のスタンダードがほぼ定着した頃。それらはできるだけ懐中時計との差別化するため、より小さいサイズが好まれた時代でもあります。
当時は最新の精密機械という位置付けでしたが、現代の感覚では実に素朴な雰囲気。しかしながら、その作りはサイズに似合わず質実剛健そのもの。よく言う「一生モノ」は、何も有名ブランドだけに限られたものではないのです。
 
アンティーク 腕時計

LONGINES "WEEMS" 1940'S
 
アンティーク 腕時計

WEST END WATCH CO. "SOWAR" 1940'S
 
アンティーク 腕時計

SMITHS "1215" 1940'S
腕時計は、良くも悪くもその人のステータスや人間性を匂わせる性質があります。こういう強くて優しい腕時計は、その人の空気感も柔らかくしてくれるかもしれません。